佐用町 海内消防団が防火水槽の清掃を行いました

消火活動を支える「防火水槽」とは?地域防災の裏側にある備え

火災時に消火活動で使う水を確保するための「防火水槽」は、地域の防災インフラのひとつです。消防車や消防団が現場で消火にあたる際、必要な水を一時的に供給する役割を持っており、特に消火栓が設置される以前には、火災時の唯一の消防水利として非常に重要な存在でした。

現在では、多くの場所で消火栓や水道網が整備されていますが、たとえば大規模な地震で水道管が損傷し、断水が発生した場合などには、防火水槽が再び非常時の水源として活用されることになります。こうした背景から、現代においても防火水槽の定期的な管理や点検は欠かせないものとなっています。

この防火水槽は、近くの河川から水を引き込んでいて、その構造上、時間とともに泥や落ち葉などが底に沈殿していきます。こうした堆積物がたまると、必要なときに水がスムーズに吸水できなくなるおそれがあり、消火活動に支障をきたす可能性も。だからこそ、定期的な清掃や点検作業がとても重要です。

今回、地域の消防団の皆さんが中心となって、防火水槽の清掃作業を実施してくださいました。水を一度抜き取り、底にたまった汚泥やごみを手作業で取り除き、さらに排水口のひび割れも修復していただきました。普段は目にすることのない部分ですが、こうした「見えないところでの備え」こそが、地域の安心を支えているのだと実感させられます。

炎天下の中、作業に当たってくださった消防団の皆さんには、心から感謝を申し上げます。日々の積み重ねが、いざというときの命を守る力になる——そんな思いを改めて感じた出来事でした。


可搬消防ポンプを積載する消防車

可搬消防ポンプ

防火水槽

給水管を防火水槽に入れ排水

放水のパワーで溝もきれいにします

ホースを延長し、溝をきれいにします

側壁もきれいにします

汚泥やごみを取り除きます

ご苦労様でした。